管理人のトイトブルクです。
本記事に興味を持っていただき、ありがとうございます。
「技術英検3級」を勉強していて、こんなことはありませんか?
この問題の答え、なんでこうなるの?解説がないから分からない!
そうなんです。「技術英検3級」の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されていますが、解説がないんです。
管理人が以前「工業英検3級」「工業英検2級」の勉強をしたときも、
解説がないから自分で調べて考えなきゃ・・・・・・
となることが多々ありました。
管理人は現在
- 工業英検3級(技術英検2級相当)
- 工業英検2級(技術英検準プロフェッショナル相当)
の資格を持っています。
そこで本ブログでは、工業英検2級に合格した管理人が、技術英検3級の過去問を解説します。
解説を読んでいただければ、
そうか!このように問題を解けばいいんだ!
と感じていただけるでしょう。
技術英検3級の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されています。著作権の関係上、問題文は掲載できません。『技術英検3級問題集』をご用意の上、記事をお読みください。
本記事では、工業英検4級第119回(2019年5月)の問題Iを扱います。
なお、「技術英検3級」と「工業英検4級」はほぼ同内容の試験です。
技術英検3級 配点 問題I
「技術英検3級」における問題Iの配点は70点です。1問10点×7問=70点になります。

問題Iは英文和訳です。
幸い解答は4択の選択式なので、完全な訳ができなくても答えを導くことは可能です。
個別の問題に入る前に、解法の流れを見ておきましょう。
- 文の構造(SVOC)を把握する
- メイン構造を訳す
- 自分で直訳してみる
- 直訳が選択肢にない場合、文意を変えないで意訳しているものを探す
文の各要素は以下の通りとします。ただしdiffer fromなど、前置詞を含む動詞(群動詞)をまとめて他動詞と扱う場合があります。
- S:主語
- V:動詞
- O:目的語
- C:補語
- M:補助的な要素
上の解答手順を参考にしながら、個別の問題に入っていきましょう。
問題(a)~(g)の解説
(a)
S=This device
V=converts
O=coal
M=into gas liquid fuel
<ポイント1>deviceは「装置」
<ポイント2>"convert A into B"は「AをBに変換する」
以上2点を正確に訳しているのは選択肢4. のみです。
(b)
S=We
V=are
M1=excessively
C=dependent
M2=on communication devices
<ポイント1>"be dependent on A"「Aに依存する」
excess「超過する」(動詞)
→excessive「超過して」(形容詞)
→excessively「過度に」(副詞)
「過度に依存する」→「依存しすぎている」と考えると、正解は選択肢2. です。
(c)
S=The system
V=will ~ reach
M=eventually
O=a thermal equilibrium
<ポイント1>"eventually"「最終的に」「いずれ」
<ポイント2>"thermal"は「熱的な」
全体の直訳
以上2つのポイントをクリアしているのは選択肢4. のみです。
(d)
S=Measures
M1=measuresにかかるto不定詞
V'=restrict
O'=both air and noise pollution
V=are ~ needed
M2=urgently
<ポイント1>"Measures ~ pollution"までが主語
2や3とは異なり、「測定・計測」ではありません。
以上のポイントを押さえた和訳が正解の選択肢1. です。
(e)
Sは命令文なので省略
V=Remove
O=the insulation material
M=from each end of the three pieces of wire
<ポイント1>"remove"「はがす」
eachは「それぞれの」なので「両端」となります。
以上2点を押さえた和訳が正解の選択肢2. です。
(f)
S=A solution of reactants
M1=which also contains byproducts
V=is distilled
M2=to不定詞
V'=get
O'=the desired product
"a solution of reactants"を「反応物質の溶液」と訳しているのは、実は選択肢4のみです。
<ポイント2>"~, which 文, ~"は挿入句として使われます。
"~ be distilled to get the desired product"「蒸留されて所望の生成物が得られる」
以上のポイントを押さえた和訳が、選択肢4. です。
(g)
when節
"you are"が省略されている
S'=you
V'=are testing
O'=a hypothesis
命令文のためSはない
V=make
O=every effort
to不定詞
V''=eliminate
O''=subjective or biased ideas
<ポイント1>"make effort to A"「努力してAする」
<ポイント2>"eliminate"「~を排除する」
andやorは「同じ要素」を接続するので"subjective"(形容詞)と"biased"(形容詞)を接続します。
<ポイント4>"subjective"(主観的な)⇔ "objective(客観的な)"
以上4点を押さえた和訳が選択肢1. です。
まとめ
まずは文構造を把握しよう
メイン構造の訳だけで解答できる問題も多い
英文を直訳して、合致する選択肢を選ぶ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が少しでもみなさまのお役に立てればうれしく思います。
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